1952-06-04 第13回国会 参議院 通商産業委員会 第42号
一方我が国は戰後企業が著しく細分化され、而も資本力が著しく弱められておる関係上、商品を手持ちする余裕がなく、国際市況が好転するとむやみに値段を釣上げ、需要が下向くと直ちに投売りを始めるという傾向があり、輸出価格の甚だしい上り下りによつて相手国の業者にいろいろと迷惑をかけており、而もこれに関連してダンピング、意匠権の侵害、リベイト、或いは不当なキヤンセルというような国際的な問題を起しておる状況でありまして
一方我が国は戰後企業が著しく細分化され、而も資本力が著しく弱められておる関係上、商品を手持ちする余裕がなく、国際市況が好転するとむやみに値段を釣上げ、需要が下向くと直ちに投売りを始めるという傾向があり、輸出価格の甚だしい上り下りによつて相手国の業者にいろいろと迷惑をかけており、而もこれに関連してダンピング、意匠権の侵害、リベイト、或いは不当なキヤンセルというような国際的な問題を起しておる状況でありまして
大体戰後企業が、自己資金が少くて外部資金に依存する割合が非常に多くなつて来ておるといわれるわけでありますが、明年度の見込みにおきましては、産業資金の資金調達額の総額の中で自己資金が占める割合は、二十六年度の二五・八に比べまして二十七年度は二九・六%とやや向上しておりまして、健全なる方向に向つておるということが考えられるわけであります。
終戰後企業も赤字、財政も赤字、家計も赤字という時代におきまして、われわれは再建をいかようにしてはかるか、この点について税制としても相当かたきを忍べというような要請がありまして、それに従いまして税制の運用というものをやつて参つたと考えております。
だから増産して今大体よくなつているところは、敗戰後、企業の合理化と、態勢を切替えて新事態に副つて行つた企業は安定しておる。そうして一般のものがそれに今ついて行かんとしておるのであります。私はこの際におきまして、安定が軌道に乘つたと、こう言つております。
終戰後企業許可令を撤廃いたしまして、カン詰についてもそうでありますが、手取り早く仕事をやりたいということで一番とつつきいい仕事に殺到した関係で、企業許可令がない以上、各生産をやりたいという方々の希望をまんべんなく受取つて、そうしてこれを許可して行つた関係がかかる不始末な状況になりまして、必要生産力に比しまして操業度が非常に落ちておる、いわゆる過剩の生産力があるという状況になりましたので、今般安定本部
終戰後企業家はいわゆる資本家の手先となつて躍る官僚政府をして、赤字補填並びに補償金制度といつたものを採用させて、インフレ政策をとらせて、両面から敗戰によつて蒙つた甚大な企業の損失打撃の負担を、全部勤労者大衆に轉嫁したのであります。そしてこれによつて立直ろうとしております。これがいわゆる生産サポとなつて現われ、また資材設備の隠退藏、資金、資材の横流しとなつて現われたのでございます。
終戰後企業の民主化運動は、いろいろな形態と内容をもつて展開せられましたが、最も消極的には、封建的色彩を企業から拂拭する運動として現われました。かかる民主化は、同時に合理化それ自体を意味するのであります。なぜならば封建的なものは、最も非合理的なものであるからにほかなりません。